設立の趣旨
1 趣旨
支援費制度の創設、社会福祉基本構造改革から5年が経過し、措置制度から契約制度への転換により、障害者に対するサ−ビスの急速な量的拡大が進んでいます。それに伴い、「介護保険との統合問題や障害者保健福祉策におけるグランドデザイン案」に伴う費用負担の見直し、サービス体系の再編、「障害者自立支援法」の創設など、障害者に対する環境は大きく変化しています。
一方、高齢化社会が進行している現代社会において、介護保険の負担が急激に増大し、財政窮乏の危機に陥っている中で、厚生労働省は特養、老健、グループホーム等の収容施設は飽和状態をきたしている現状の解決策として、この様な施設での収容を軽減化していく方針として、要介護1〜2の高齢者は在宅介護との方向性を示唆しています。
当然のところ、在宅介護に従事するサービス事業所は絶対数が不足してい く事となるでしょう。
また、昨今ヘルパー及びケアマネージャの質が劣化してきているとのニュー スをよく耳にする
ようになりました。折角、措置制度から契約制度に転換されたにも拘わらず 、その体質は以前
のものと変わらず、利用者の声を反映しているケアプランや介護サービスが 徹底されていない
のではないかと感じる次第です。その最たる原因は、施設やサービス事業 所が病院等に帰属し
ている関係上、採算が優先し、本来の福祉(幸せ)即ち利用者が本来望ん でいるケアサービス
をプラン化し、サービスしていくことに欠如していることから、利用者のヘルパ ーに対する不
満が噴出しているのではないだろうかと感じる次第です。
そこで、我々は利用者が本当に求めている心のケアができるサービス事業所を設立し、法人化し、障害者や高齢者が生まれ育った地域、住みなれた地域において、家族、近隣の人たち等と生きるための生活支援や自立支援など福祉に関する活動を行い、地域福祉の推進に寄与することを目指します。
2 設立にいたるまでの経過
施設やグループホーム及び在宅介護サービスの提供のあり方に不満と疑いを抱き、真から心ある介護サービスの提供を高齢者や障害者に行いたいと志す者が集い、法人を設立して、納得のいく活動をいたしたく、特定非営利活動法人心の集いを設立いたしました。
平成18年4月1日 兵庫県明石市東人丸町22番5号 特定非営利活動法人 心の集い
設立代表者 的場三郎